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2025.08.27
ブログ
「清潔感」だけでは足りない!患者様が本当に安心できるクリニックの内装とは
クリニックの設計・内装において、「清潔感」は非常に重要です。しかし、それだけでは患者様の“安心感”にはつながりません。
群馬県でこれから開業を予定している医師の皆様にとって、患者様が選び続けてくれるクリニックには、「目に見えない不安要素」を取り除く視点が欠かせません。
安心感を左右する3つの内装要素とは?
① プライバシーへの配慮
患者様は診察内容を他人に聞かれることに非常に敏感です。受付カウンターと待合室の距離が近すぎる、診察室が廊下に面していて会話が漏れるなど、「声が聞こえる」環境は無意識の不安を与えてしまいます。
→【改善策】
・パーティションや吸音パネルを活用する
・相談カウンターや受付の配置を壁沿いから少し奥に設置する② 圧迫感のないレイアウト
照明・視界・動線が見通せない設計によって安心感が損なわれる可能性がある
このような内装では、閉塞感(天井が低い、視界が遮られ動線が見通せない設計)が、患者様に心理的ストレスや不安感を与える可能性があります。→【改善策】
・ガラスや間接照明を活用し、空間に“抜け感”を作る
・廊下や待合スペースに自然光を取り入れる設計を心がける【参考文献】病院環境設計における「プライバシー」「快適性」「照明・景観」の重要性を示す研究 (Evaluating Therapeutic Healthcare Environmental Criteria: Architectural Designers’ Perspectives – PMC)
③ 無意識に感じる「清潔以上の快適さ」
クリニックの匂い、椅子・座面の素材・触感は快適性に影響する可能性があったり、照明の明るさなど、見えない快適さの要素も安心感に大きく影響します。
→【改善策】
・内装の素材は「触感」にも注目し、やわらかさや温かみを重視する
・調光できる照明や、空気清浄機など空気環境への配慮も安心材料になる
患者目線の設計が信頼を生む
医師としての「効率的な動線」や「見た目の整合性」も重要ですが、それ以上に「患者様目線の設計」が信頼感をつくります。
例えば、車いす利用者や高齢者の方がスムーズに移動できる段差のない床や、自動ドアの設置など、小さな配慮がリピートにつながります。
まとめ:見えない安心感こそ、選ばれるクリニックの条件
清潔感はもちろん必要ですが、それに加えて「静かに話せる受付」「開放感のある空間」「配慮された動線」など、患者様が“安心して通える理由”をつくることが、これからのクリニックには求められています。
開業前に設計士との打ち合わせを重ねる際、医師目線だけでなく“患者様になったつもり”で内装を見直すことが成功の第一歩です。
群馬県で開業を予定されている先生方の、地域に愛されるクリニックづくりの一助になれば幸いです。
投稿者プロフィール-
開業医支援センターの代表税理士、医業経営コンサルタントの向田と申します。約15年間で50件以上のクリニックの開業と経営支援をサポートしてきた実績を活かし、ドクター皆様のお役に立ちたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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